アブストラクト(1巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 砂糖による齲蝕発生に関する私の考えかた - 特に象牙質齲蝕について -
Subtitle : 紹介および展望その他
Authors : 下村雄
Authors(kana) :
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 1
Number : 1
Page : 84-88
Year/Month : 1967 / 3
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : J.A.D.A.誌の1953年10月号に齲蝕発生要因に関する広汎な研究報告が紹介されているが, 決定的なものは見あたらない. 結局のところ, 古典的なW. D. Millerの化学細菌説に匹適するような根拠のある説がいまだにないということである. 筆者にとつてまず疑問となるのは, 象牙質基質, ことにcollagenの破壊あるいわ溶解にまで成功した例がないということである. 要するに, 歯牙硬組織および基質がある種の細菌によつて破壊されるということを除けば, 現時点では化学的な根拠をもつた説がなに一つないということである. 臨床的に見れば, 齲蝕に際しては, 無機質部と有機質部(基質)が共に破壊されているのであるから, この点に関しての化学的な説明がまたれるところである. もう一つの疑問は, J. L. T. ApPletonが指適しているごとく, 齲蝕の初発部位がなぜ窩溝部に集中しているかということである.
Practice : 歯科学
Keywords :