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アブストラクト(7巻3号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | 口蓋粘膜循環動態の薬理学的研究 III - bradykininの及ぼす影響 - |
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Subtitle : | |
Authors : | 松川英彦1), 斉藤隆夫1), 伊藤春生1), 高橋和人2) |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1)神奈川歯科大学薬理学教室, 2)神奈川歯科大学口腔解剖学教室 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 7 |
Number : | 3 |
Page : | 145-149 |
Year/Month : | 1972 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 「抄録」 犬の硬口蓋粘膜血流量にたいするブラデキニンの影響と, それの末梢循環調節における役割が検討された. ブラデキニンの一定量が硬口蓋粘膜血流量に対してひきおこす変化は, 初期効果と続発効果の二成分に分けることができ, 初期効果は前回述べたアセチールコリンの効果と全く類似したが, アトロピンによって抑制できなかった. 続発効果については, 硬口蓋粘膜血流量の減少とその持続時間の長いことであるが, クロールプロマジンは, その血流量減少を助長し, アンジニンは血流量の減少を抑制し, その持続時間をも短縮した. これらのことから, ブラデキニンはアセチールコリンと全く同じ血管レベルであるprecapillary vesselに直接作用し, 初期効果を, ついで静脈系の収縮をひきおこすことによって透過性亢進をおこし, 続発効果をひきおこすものであろう. アセチールコリンの刺激がブラデキニンを遊出しないことは, アセチールコリンがブラデキニンのような続発効果のないこと, クロールプロマジンおよびアンジニンの予防的効果をうけないことで明らかになってきた. 但し, いずれの薬物によっても生起する左側硬口蓋粘膜血流量の不安定さは, いずれもクロールプロマジンおよびアンジニンによって起りにくくなることから, 末梢血管緊張が, その支持組織のpHの変化やSH基の酸化還元電位の変化にその原因を求めうることを考えなければならない. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |