アブストラクト(10巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 口腔悪性腫瘍の診断と治療 (要旨)
Subtitle : 第10回総会特別講演
Authors : 上野正
Authors(kana) :
Organization : 東京医科歯科大学歯学部第1口腔外科学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 10
Number : 3
Page : 162-166
Year/Month : 1975 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「I 口腔悪性腫瘍症例と歯科医との関係」1930~63年の間, 当科来院の口腔悪性腫瘍患者中, 口腔内に異常を気付いて最初に訪れた医療機関の記載の明かな501症例について, 医療機関を歯科と医科に大別して比較すると, 歯科 (個人開業あるいは当科を含む総合病院歯科) を最初に訪れたものの割合は, 下顎歯肉癌症例の95%を最高に, 口峡咽頭部癌の50%を下限として, その間に分布していた (平均, 歯科69.5%, 医科30.5%). その他の部位の上顎歯肉癌においても72%, 口底癌72%, 上顎副鼻腔癌においてさえ59%と, 医科より歯科の診療機関を訪れている. また, 上顎肉腫 (悪性黒色腫を含む) 症例も55%は歯科を最初に訪れていた. 以上は口腔領域の悪性腫瘍が最初に歯科医の診察を受ける機会の多いことを示し, 同時に歯科医にとって口腔悪性腫瘍の早期発見のチャンスと責任のあることをも示している.
Practice : 歯科学
Keywords :