アブストラクト(24巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 咬筋小胞体のSteady-State Calcium蓄積とCaffeineによる抑制
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 齋藤元
Authors(kana) : さいとうげん
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科歯科薬理学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 24
Number : 3
Page : 572-574
Year/Month : 1989 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」咬筋小胞体(SR)ベジクルによるCa2+の汲み上げに関しては, その大部分がATP依存性Ca2+ ポンプ機構で説明可能であるが, Ca2+ 放出の経路ついては一定の見解がない. 現時点で考えられる一連の興奮-収縮連関過程に関与するSRからのCa2+放出経路は, 1) Ca2+によるCa2+放出(Ca2+ -induced Ca2+ releaseチャンネルを経由するCa2+放出), 2) Ca2+ポンプの逆回転によるCa2+の放出, 3) 受動的Ca2+ 拡散(passive Ca2+ permeability), そして 4)Ca2+ -induced Ca2+releaseチャンネル以外のCa2+チャンネルを介するCa2+放出, などである. 本研究は, 咬筋SRの定常状態(steady-state)におけるCa2+ 蓄積を主要な指標としてCa2+ 放出機構を薬理学的に検討し, caffeineによってもたらされるsteady-state Ca2+蓄積の減少がcalmodulin依存性である可能性を示したものである.
Practice : 歯科学
Keywords :