アブストラクト(26巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 舌痛症
Subtitle : 紹介および展望
Authors : 木村友七, 堀俊雄*, 出口眞二*
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学臨床病理学教室, *神奈川歯科大学歯科保存学教室第二講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 26
Number : 4
Page : 436-437
Year/Month : 1992 / 3
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 舌痛症は従来から口腔科, 耳鼻科, 内科領域を含めた領域で検討がされてきた. 舌疼痛に関する考察は先生方が知っておると思う. 夢で故恩師河野庸雄先生が, 患者の治療前には必ず舌を診るんですぞと言われた. 昭和36年頃に口腔領域におけるサイコソマテック・シンドローマ(心身肉体医学症候群: 精神肉体医学, 心身症, 精神神経症)について, 成田(東京医大教授)と木村らが考察したが, その後内田(東京医大主任教授)が解説をしている. さておき舌痛症における最近の文献を紹介する. 他覚所見を伴わない舌痛症における鉄欠乏 文献, 舌痛症の診断と治療に関する研究 文献からである. 1. 文献から. 舌痛の原因は種々であり器質的原因としては鉄欠乏性貧血やビタミン欠乏症, 非器質的要因としては心因性が主である. 器質的疾患であっても臨床所見がまるで出現しない初期の段階においては, 自覚症状が強調され心因性疼痛として判断される可能性があり, 他覚所見に欠ける場合には診断が困難である.
Practice : 歯科学
Keywords : 舌痛症, 鉄欠乏, 心理的