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アブストラクト(30巻3号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | 歯髄腔外における歯髄血流調節機構に関する形態学的研究 |
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Subtitle : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨 |
Authors : | 酒井秀士 |
Authors(kana) : | さかいしゅうじ |
Organization : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔解剖学第I講座 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 30 |
Number : | 3 |
Page : | 319-321 |
Year/Month : | 1995 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 「論文内容要旨」 歯髄は周囲を硬組織によって囲まれ, 唯一歯根尖孔を通じ外界と交通する身体の他の部位にはみられないきわめて特殊な組織である. すなわち歯髄組織は炎症時に腫脹がほとんどできないLow Compliance Tissue(低応諾性組織)である. 歯髄は局所に炎症を生じた時, 歯髄腔内の血流速度を上昇させ組織中の起炎物質や炎症性の代謝産物等を歯髄腔外へ運び出そうとする. このことは結果として歯髄組織内圧の上昇を引き起こし, 歯髄に非可逆的な循環不全を引き起こす. しかし歯髄充血からすべての症例が非可逆的な循環不全に陥るのではなく, 可逆的に正常な状態に戻る場合が多い. この現象を解明するためにこれまで歯髄腔内の循環について多くの研究がなされてきた. しかしながら歯髄内血管系は血管抵抗が低いため血流量の調節は歯髄腔外において行われることが推察されるものの歯髄腔外の歯髄に分布する血管にその調節機構が存在するという形態学的実証はいまだに皆無である. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |