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アブストラクト(38巻4号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | なぜ咀嚼器官とストレスか? |
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Subtitle : | Dentistry,Quo Vadis?(3) ストレスと脳と咬合 |
Authors : | 佐藤貞雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神奈川歯科大学,成長発達歯科学講座 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 38 |
Number : | 4 |
Page : | 170-173 |
Year/Month : | 2003 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 咀嚼咬合系の器官は, 原子動物の鰓腸(鰓弓骨, 鰓弓筋)という内臓性の器官に由来し, 機能的には, 顎運動は律動的な鰓呼吸運動に由来している. これらの機能的運動のコントロールは各鰓弓の支配神経である第V, VII, IX, X, XII神経によって支配されている. すなわち咀嚼咬合系は元来内臓性の器官として発生し, 進化と共に機能的に大きな変化を遂げた全身の中でも極めて特殊な器官である. 動物が陸上に進出して以来長い間, 鯛器官(咀嚼器官)は, 主として本能, 情動行動の発現器官として使用されてきており, とりわけ摂食行動のための道具, 情動性攻撃行動発現のための武器として使用されてきたが, 高度に進化したヒトにおいても咀嚼器は旧脳皮質(辺縁系)と密接な連携を保っている(図1). 動物の体制の中で咀嚼器官は動物の生命維持の上で最も重要な器官として進化してきた. 本能, 情動行動発現の道具として発達した咀嚼器官は, 脳の発達に伴って直接的な本能, 情動行動発現が理性によって抑制されるようになり, 動物の情動性攻撃行動は, 原始睡眠時の咀嚼筋活動(ブラキシズム)としてその機能の名残をとどめるに到った(図2). |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |