アブストラクト(38巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 脳のストレス応答に対するbitingの影響I の関与
Subtitle : Dentistry,Quo Vadis?(3) ストレスと脳と咬合
Authors : 堀 紀雄, 湯山徳行*, 金子正明*, 亀井未織**, 石井秀典**, 猿田樹理**, 笹栗健一**, 李 昌一***, 豊田 實, 佐藤貞雄**
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学 歯科補綴学講座, *神奈川歯科大学 口腔生理学教室, **神奈川歯科大学 成長発達歯科学講座, ***神奈川歯科大学 歯科薬理学教室・ESR研究室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 38
Number : 4
Page : 174-176
Year/Month : 2003 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 咀嚼器官の役割は食物を最初に取り入れる器官であるだけでなく, 脳, 身体機能と密接な関係を持っていると言われている. 噛むことすなわちbitingは顎口腔系の発達や中枢神経系, 特に脳機能との関連性から重要な生理機能であると言われており, 現在まで様々な研究がなされてきた1). 動物実験においては, ストレスにより増加する脳内カテコールアミンはbitingにより減少する報告があり, 2, 3). ヒトにおいては, 血中のコルチコステロンが噛むことによって減少するという報告などがある. しかし, bitingによってこれらの生体反応は引き起こされるといわれているが, 脳内においての反応経路の詳細は不明であり, その科学的根拠はいまだ明らかではない. 一方, 現代社会において社会環境の変化などにより, 精神的ストレスが増加しているといわれている. ストレスは脳, 身体機能に影響を与えることは知られており, ストレス性の胃潰瘍, 副腎の肥大, 胸腺の萎縮などはストレスによって誘発される生体反応現象であるとされている4).
Practice : 歯科学
Keywords :