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アブストラクト(39巻4号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | ストレスと咀嚼器官との深い関係 -咬合医学的視点- |
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Subtitle : | どこまでわかった,ストレスと咬合との関係 |
Authors : | 佐藤貞雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神奈川歯科大学 成長発達歯科学講座 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 39 |
Number : | 4 |
Page : | 158-162 |
Year/Month : | 2004 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 高度に進化したヒトの2大特徴は直立2足体制と大脳の発達である. ヒトが直立2足歩行を採用したことにより, 動物としての基本的機能である身体の移動という役割から上肢が解放され, 手の巧緻性と大脳新皮質が相まって発達した. ヒトの脳の発達は大脳新皮質の発達によるものであり, とくに思考, 意志, 創造などの機能と関連している前頭連合野が広い領域を占めるようになった. これに伴って, 動物が生得的にもっている攻撃性を抑制するようになり理性的で極端な利他主義動物に変化したと考えられる. 利他主義とは社会生物学的に他個体の利益のために自己を犠牲にすることであり, このような現象は社会性昆虫であるハチやアリなどにもみられるが, ヒトの場合はとくに情動行動としての攻撃性を抑制することによって人間社会を構成することに役立っている. すなわち, ヒトは動物本来の機能である情動性攻撃機能を抑制し利他主義を重んじるようにプライオリティーを変化させた極めて特異な動物ということができる. しかし, 一方でこのような情動の抑制は精神的なストレスを生み出すことになり人間独特の病態構造を創り出している. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |