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アブストラクト(39巻4号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | 下顎の後方偏位が脳賦活に及ぼす影響 |
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Subtitle : | どこまでわかった,ストレスと咬合との関係 |
Authors : | 笹栗健一1, 大塚剛郎1, 3, 平野好幸2, 藤田雅文3, 小野塚實2, 佐藤貞雄1 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1神奈川歯科大学成長発達歯科学講座矯正学分野, 2神奈川歯科大学生体機能学生理学分野, 3岐阜大学大学院医学研究科高次神経形態学講座 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 39 |
Number : | 4 |
Page : | 196-197 |
Year/Month : | 2004 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 歯科臨床における最大の目標は, 個性正常咬合を確立し, 良好な機能咬合を構築, 維持, 管理することにあると言える. 一般に多くの歯科臨床家は, 経験則として不正な咬合治療が, 全身に対して何らかの悪影響を及ぼす可能性があると考えてはいるが, 咬合不全に伴う全身症状であるか否かの確定診断法が確立しておらず, また, その不快症状やストレスを客観的に評価できないため, 治療対象者の主観に従って対症療法を行うにとどまっているものと考えられる. 近年, 動物実験を用いた研究では1~3), 咬合支持の喪失や咬合高径の変化ならびに咬合干渉を付与することで, その全身に及ぼす影響として, 血中コルチコステロン濃度が変化し, また脳内ではドーパミン放出量が増大することなどから, 咬合障害, 不全は高次脳および全身に対してストレス状態を惹起する可能性があることが報告された. すなわち, 咬合不全が神経系, 内分泌系に重大な影響を与える可能性を示唆するものであり, 今後早急に咬合不全が高次脳および全身に及ぼす影響を客観的に解析, 評価し, 咬合診断および咬合治療法を確立する必要があると考えられる. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |