アブストラクト(1巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 口腔病症例集 (その1) 血腫, 血管腫, 腐蝕
Subtitle :
Authors : 布施貞夫
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学口腔外科学布施教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 1
Number : 1
Page : 57-59
Year/Month : 1967 / 3
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「血腫略解 Haematom」 外傷その他の原因で組織内に出血がおこつて, 組織を圧排して血液が一部分に限局して貯溜した状態に対して名づけられた. 血マメといつているものはこれである. 皮下に生じたものは皮下出血ということになるが, 単に皮下出血と表現した場合には, 皮下組織の内に比較的広く散つた形で出血がおこつている形のものを考えるから(例えば「打ちみ」といつている暗赤斑), 集中して血液が貯溜している状態がみえれば血腫と表現した方がわかりよい. 浅いほどはつきり限界された赤または赤紫色を呈し, 皮膚または粘膜では波動を感じることが出来る. 圧しても消失せず, 注射針を以つて吸引すれば比較的旧い血液が引けて, 膨隆はなくなる. 多くは原因を申述べることが出来るが, 小さい場合には原因を思出せぬ人もある. 処置, 外部と交通していないから感染していることは少ない, 外傷であれば, 冷したりキモチームのような酵素剤を与えることもある.
Practice : 歯科学
Keywords :