アブストラクト(1巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 脈なし病について
Subtitle : 紹介および展望その他
Authors : 野田喜代一, 関博人
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学内科学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 1
Number : 1
Page : 60-70
Year/Month : 1967 / 3
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 脈なし病とはその名の示すとおり, 上肢の脈拍が触れない病気である. そのような病態はひじようにまれなことで, したがって循環器病の, それもごく一部の学者が研究の対象とする病気かのように考えられがちである. それにもかかわらず, 脈なし病をここに紹介することにしたのは, 近年の血管病学の進歩により, わが国では意外に頻度が高い病気であることがわかってきたし, また口腔および歯科の領域でも重要な役割を演ずると思われるふしが多いからである. すなわち, 脈なし病の患者には, 歯の脱落, 歯肉炎, 歯槽膿漏, 口蓋潰瘍などをみとめることが多く, したがって, 口腔領域の診療に当って, 原因がつかめない異常に遭遇した場合, また口腔領域の疾患を全身の疾患との関連で考察しようとする場合に, 脈なし病を考慮しないわけにはいかなくなってきたと考えられるからである.
Practice : 歯科学
Keywords :