アブストラクト(2巻1/2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 弗素に関する医学的見地 - 特に弗素の生理作用および代謝について -
Subtitle : 総説
Authors : 飯塚喜一
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学口腔衛生学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 2
Number : 1/2
Page : 1-17
Year/Month : 1967 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 最近までの歯学の教育と研究が齲歯の治療に主力を注ぎ, その予防に重点をおかなかったことが, 齲蝕そのものの解明, ひいては歯学の発展を遅らせた最大の理由であろう. それと, 局所的な問題にばかり取り組んで全身的な影響を無視したことも理由の一つである. 最近になって, 予防歯科学の観念がようやく充実してきて, 研究も種々なされているが, 予防歯科学が今まで行なってきたことの中で最もすぐれた業績は水道弗素化である. 現在約30カ国で弗素化が実施されており, さらに弗素化にふみきる国も増えていく傾向にある. わが国では1952年2月1日から京都の山科浄水場で試験的に始められたが(現在中止), まだ他地区では行なわれていない. しかし, 最近徐々にではあるが弗素化の機運が高まりつつあるようなので, 弗素に関する医学的見地として, その生理的作用や代謝について, ここにまとめてみたい.
Practice : 歯科学
Keywords :