アブストラクト(7巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 研究の発想とその進み方 : 口蓋裂の研究を通して
Subtitle :
Authors : 北村博則
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学口腔組織学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 7
Number : 3
Page : 120-133
Year/Month : 1972 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 大体においてよい研究というものは常識で考えにくい, 無鉄砲というか, 横紙破りというか, 教授クラスの人達に相談したら, まあやめた方がよいだろうといわれても, やめなくてスタートしてゴールインしたものです. ドイツの大学の話しですが, 教授が研究テーマを出すときは必ず二種類のテーマを提示して, この二つどちらか一方を選びなさいという. そのテーマの一方は4~5年努力すれば必ずまとまるテーマですが, 他の一方は一生涯やっても結論が出ないかもしれないテーマです. 一生費やして結論がでるかどうかわからない問題をテーマにする人は馬鹿でなければ気狂いということでしょう. ノーベル賞を貰った学者達の研究の発想をみると, その多くは当時の学会の通念とか, 世間に広く受け入れられている常識というものを疑ってかかるか, あるいは否定することによって全然別の立場からものを見ようとしているだけでなく, その一見気狂いじみた盲想の上に学問という原理をうまく積み上げることに成功している.
Practice : 歯科学
Keywords :