アブストラクト(7巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 埋伏上顎中切歯の萌出誘導について
Subtitle : 症例
Authors : 鈴木祥井, 大下正純, 百瀬成孝
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学矯正学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 7
Number : 4
Page : 235-242
Year/Month : 1972 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「はじめに」 歯科医学の究極の目的が歯の長寿を図ることにあるからには, たとえ一歯たりとも, その保存に努力すべきであろう. これは埋伏歯についてもあてはまる. もちろん, 適確な診断によって, 保存の可否を判定し, 保存し萌出を誘導できると判断されたものについては, 可及的すみやかに処置を講じた方がよいように思われる. 埋伏歯のうち, 正中部のそれがある場合には, 正中線の不一致, 未萌出部空隙への隣接歯の傾斜あるいは転位のように顕著な症状を呈するため, 患者側によって気づかれることが多い. しかし, 遡ってその原因となると, まれには, 乳幼児期における口唇部附近の打撲など外傷を受けた経験に思いあたることもあるが, 殆んどの場合不明である. しかし, 原因の如何に拘わらず, 歯の埋伏によって崩された咬合の調和は改善されねばならない. そのための処置方法としては, これまで種々のものが報告されているが, 著者らは神奈川歯科大学附属病院矯正科において埋伏状態にある上顎中切歯の萌出を誘導するために試み, 比較的良好な成績をおさめたいくつかの処置方法を報告する.
Practice : 歯科学
Keywords :