アブストラクト(9巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Perhexiline maleateの毒性学的研究 I Perhexiline maleateの急性毒性
Subtitle : 原著
Authors : 松川英彦, 東寛, 岡部栄逸朗, 松井利行, 伊藤春生
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学薬理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 9
Number : 3
Page : 114-124
Year/Month : 1974 / 12
Article : 原著
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「要約」 Pexidの急性毒性実験をdd系マウスおよびwistar系ラット, そして日本白色種ウサギをもちいておこなった. 1. 経口投与のLD50は, マウス雄1,250mg/kg, 雌1,250mg/kgで, ウサギ雄1,215.2mg/kg, 雌1,221.5mg/kgで大差なかったが, ラットのそれは約2の雄・雌それぞれ2,653mg/kgと2,746mg/kgであった. 死亡時間は投与後1時間よりはじまり, 24時間をこえて死亡するものが殆んどで, 3日目以後の死亡はなかったが, ただ, ラットにおいては, 5日目以内までに死亡した. この間みられた症状は, 自発運動の低下, 鼻出血, 間代性類似の痙攣をおこすなどであった. 2. 腹腔内投与によるPexidのLD50は, 経口投与同様にウサギとマウスで大差なかったが, ラットは約2倍で, マウスの雄88mg/kg, 雌73.2mg/kg, ウサギ雄94mg/kg, 雌98mg/kg, そしてラットは雄151mg/kg, 雌136mg/kgであった. 死亡時間は, 12時間以内に死亡するものが大半で2日目以上で死亡することはなかった. その間の症状は, 経口投与の際みられた以外は音にたいする過敏性であった. 3. 静脉内投与によるLD50は, いずれも24時間以内に死亡したもので, マウスが雄51.8mg/kg, 雌52.6mg/kg, ラット雄63mg/kg, 雌65mg/kg, そしてウサギ雄では87mg, 雌83mg/kgであった. その間の症状は, 上記同様のものがつよく鼻出血はみとめられなかった. 4. いずれの投与によっても, 肉眼的にも組織学的にも腹腔内諸臓器はうっ血を示した.
Practice : 歯科学
Keywords :