アブストラクト(11巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : アナフィラキシー・ショック - その発現をめぐって -
Subtitle : 総説
Authors : 岡部栄逸朗, 川津博亨, 伊藤春生
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学薬理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 11
Number : 2
Page : 69-82
Year/Month : 1976 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「はじめに」薬剤負荷後短時間内に誘発されるショックshockは, 薬剤が抗原となって発生するいわゆるアナフィラキシー・ショックanaphylactic shockである. 松倉 (日本法医学会) らは, 1964年以前の5年間にわが国でおきた薬剤誘発性shock死を原因薬剤別に報告し, 289例のshock死中局所麻酔剤によるもの140例, 抗生物質, ピリン剤その他解熱剤, 鎮痛剤によるもの100例, 就中ピリン剤による31例の発生を指摘している. これらの薬剤のすべては, とくに歯科臨床で極めて広範囲に用いられているもので, anaphylactic shockにたいする関心はゆるがせにできないと信ずる. このようなanaphylactic shockの本体に関しては, 実に数多くの知見があり把握することはむずかしい. 概念的にはこの現象を, 単純性shock (循環動態の変動) に, I型アレルギー特有反応 (微小循環動態の攪乱) と, 個々の生体臓器の反応性の強さを加味した症候群であるとして規定できる.
Practice : 歯科学
Keywords :