アブストラクト(12巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 上顎洞ムコツェーレの1症例
Subtitle : 症例
Authors : 鈴木信一郎, 松尾洋一郎, 青山亘, 東与光
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学放射線学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 12
Number : 3
Page : 141-145
Year/Month : 1977 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「はじめに」副鼻腔ムコツェーレmucocele(粘液嚢胞は, 耳鼻科領域の疾患であるが, 近年のパノラマ撮影の普及によって, 歯科領域でも関心がもたれてきた. 一般にムコツェーレの発現頻度は前頭洞, 篩骨洞に多く, 上顎洞や蝶形骨洞ではまれとされている. われわれは最近, きわめてまれといわれる上顎洞ムコツェーレの1症例を経験したので, そのX線像を中心に報告する. 「症例」患者:アメリカ人の白人で19才の男性である. 主訴:左頬部の膨隆である. 既往歴:今までに上顎洞炎の手術経験はなく, その他にアレルギー疾患など特記すべき疾患を経験していない. 臨床検査所見:特記すべき異常は認められない. 現病歴:約2年前から左頬部の腫脹感があったが疼痛がないため放置していた. たまたま, X線検査の目的で横須賀の米国海軍病院より紹介され来院した. 現症:体格, 栄養ともに中等度でとくに異常は認められない.
Practice : 歯科学
Keywords :