アブストラクト(15巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Streptococcus mutansの免疫学的研究 - 体液性抗体の産生について -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 河野知弘
Authors(kana) : こうのともひろ
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 1
Page : 126-127
Year/Month : 1980 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 う蝕の主要な原因菌であるStreptococcus mutansの免疫学的研究は, 本菌の諸性状を検索する点において, きわめて有用であると考え, このStr.mutansについての免疫学的データ, とくに高度の体液性抗体の産生について, 本実験を試みた. すなわち, 実験動物にウサギを用い, ある一定の条件下において2~3の異なった免疫法を試み, 血中抗体のレベルを測定しながら, 最も効果的なhyperimmuneの状態を導びくべく実験を進めた. その結果, formalinで不活化した細胞を抗原に用い, それを皮下投与(初感作)した場合の抗原の投与量と血中凝集抗体レベルとの関係は1mg(N量)以下では, その効果は少なく, 5mg以上の投与が効果的であった. 追加免疫は皮下注射よりも静脈内投与法が高レベルの抗体を得るのに優れていた. また, 追加免疫の抗原量は初回注射より追加免疫までの免疫期間を5週間に限定してみると, 2.5~5.0mgの抗原で, 1週間間隔で2回もしくは3回の追加免疫で, 抗体価は最高のレベルに達し, 以後は追加免疫を試みても, 血中抗体を上昇するための抗原刺激効果は認められなかった.
Practice : 歯科学
Keywords :