アブストラクト(15巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 歯肉内縁上皮下の有窓性血管に関する実験的観察
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 高橋常男
Authors(kana) : たかはしつねお
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 1
Page : 128-129
Year/Month : 1980 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 歯肉内縁上皮は非角化性で歯牙に接し, 歯肉浸出液がみられる点で, 一般の口腔粘膜上皮とは異なる特異的な上皮である. 内縁上皮のこの浸出液の流出路について, 走査型電子顕微鏡, 透過型電子顕微鏡を用い上皮基底膜より上皮表層までを立体的に追求しその経路を始めて明確にした. さらに内縁上皮基底膜直下に存在する細血管の超微構造を同様に立体的に観察した結果, 血管透過性に非常に関係の深い有窓性血管が検索血管総数の約40%にみられ, 特に歯肉稜部で多数存在していることを明らかにした. これらの結果を基礎に臨床的に正常な歯肉内縁上皮下に存在していた有窓性血管の由来を求める一段階として, 縮合エナメル上皮下の血管を観察し, 他方再生血管においても, もとの様な有窓性血管が出現し同じように分布するかどうかをイヌの歯肉切除後の再生歯肉について電子顕微鏡を用いて検索を行い次の知見を得た. (1)石灰化完了後の未萌出のエナメル上皮を養う血管には, 部位差はあるが, 一様に多くの有窓性血管がみられた.
Practice : 歯科学
Keywords :