アブストラクト(15巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 歯に加わる衝撃の伝達経路と減衰に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 豊田實
Authors(kana) : とよだみのる
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 1
Page : 129-130
Year/Month : 1980 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 咀嚼や咬合によって歯に加わった力は歯根膜や歯槽粘膜を介して顎骨に伝達されると言われている. 補綴学的立場からは残存歯や歯槽堤に負担荷重を生じさせないように維持装置, 義歯床, 咬合に関する多数の研究が行われているが, 実際に咀嚼圧や咬合力がどのように頭蓋に伝達し分散しているか, また歯周組織の緩圧能力がどの程度であるかなどの基礎的な研究は少ない. そこで著者は被験個体としてイヌを用い, 加えられた力の頭蓋における伝達経路や減衰状態などに関する基礎的な研究を行い, 以下の要旨を論文で述べた. 1. 咬合力を衝撃として考え, 加振源に振動を用い, 計測の尺度として加速度を用いた. 2. 被験個体として10%ホルマリン固定のイルの頭部を使用し, 加速度計を各測定点に直接ネジ止めして固定し, 伝達状況を正確に把握できるようにした. 3. 加振源として自然界に発生している振動に類似しているランダムノイズの一種類であるピンクノイズ(20Hz~18KHzを全帯域として)を1Gで加振し, 各測定点に伝達された加速度レベルと相対比較することによって減衰量とした.
Practice : 歯科学
Keywords :