アブストラクト(15巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 人歯垢より分離したStreptococcus mutans溶解菌ならびに各種レンサ球菌の分布とう蝕との関連性に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 冨田芳己
Authors(kana) : とみたよしみ
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 1
Page : 132-133
Year/Month : 1980 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 う蝕歯のない児童とう蝕歯を保有する児童とを比較すると, その歯垢中のStreptococcus mutans(以下, Str.mutans)の出現および量に有意な差があるという多くの報告があり, また, 乳歯う蝕ではう蝕の発生の前に歯垢中のStr.mutansの比率が増大してくることが報告されている. これらの事実から, 人のう蝕においてもStr.mutansは主要なう蝕原性菌と考えられる. 著者らは歯垢の微生物叢-特にStr.mutansの動態に影響する微生物-に興味を持ち, 7~9才の児童の歯垢より, Str.mutansを溶解する菌を分離し, その2, 3の性状について検討し, う蝕の進行程度とともにStr.mutans溶解菌が減少傾向にあることを示した. 本報告は, Str.mutans溶解菌とう蝕との関係をさらに明確にするためにう蝕歯のない児童5名と開放性う蝕歯を保有する児童5名とを選び, 中切歯と第1大臼歯の全歯面より歯垢を採取して, その歯垢中のStr.mutansを含む各種streptococciの分布状態を調べた.
Practice : 歯科学
Keywords :