アブストラクト(15巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ラット顎下腺におけるAndrogen代謝 - 特に5α-reductaseの性差に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 小鹿真理
Authors(kana) : こじかしんり
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 2
Page : 336-337
Year/Month : 1980 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 マウス, ラットの顎下腺線条部に組織学的な性差があり, さらに顎下腺に含まれているプロテアーゼ, 上皮成長因子, 神経成長因子などの物質にも性差があり, これらはアンドロジエン依存物質であると言われている. さらにまた, マウス顎下腺のサイトゾールに5α-dihydrotestosterone(DHT)と特異的に結合する蛋白が存在することも報告されている. このように, 雄雌にも存在し, 雄雌で同一の機能を有する顎下腺に性差があり, しかも, アンドロジエン依存物質が存在するということから, 顎下腺が男性ホルモン標的臓器であることが示唆され, また顎下腺が唾液分泌以外の別の機能をもつ臓器である可能性も考えられる. 一方, 各種の顎下腺におけるアンドロジエン代謝についての研究もなされているが, アンドロジエン代謝から見た顎下腺の性差, アンドロジエン依存性についてはまったく解明されていない. そこで, 著者は本論文においてアンドロジエン代謝, とくにtestosterone(T)代謝を性差という点に主眼をおいて検索した結果を発表した.
Practice : 歯科学
Keywords :