アブストラクト(15巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 人末梢血リンパ球の代謝指標について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 花井康
Authors(kana) : はないやすし
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 2
Page : 342-343
Year/Month : 1980 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 近年, 免疫学の急速な発展により, リンパ球が生体防禦機構に多様な役割を果していることが知られつつある. 臨床領域でも各種疾患の病因解明や, 治療の改善に対する有力な指標として末梢血リンパ球が注目され, Mitogen刺激, 幼若化現象などの免疫学的手法により本細胞と病変との関係がさかんに検索されている. しかしながら, それらの関係を解決するためにも, あらためて生物学的基点にたち戻り, 本細胞自体, 特に正常時の代謝状態を把握しておく必要性を, 著者は痛感している. そこで著者は, 以前より本細胞を代謝面からとらえる有効な代謝指標について検討を重ねていたが, TCA回路の中間代謝物質の一つであるSuccinateが本細胞の有機酸代謝, アミノ酸代謝, さらに最終産物の一つである蛋白系物質合成経路にわたる広汎な代謝性を示すことを知った. 著者は正常末梢血リンパ球の代謝のうち, 蛋白系高分子物質の動態を知るため, Succinate-1,4-14Cを添加基質として1時間のshort term incubationを行い, 年令的因子を加えてその総合成能, 分子量分布および合成比, さらに分画II構成アミノ酸について検討した.
Practice : 歯科学
Keywords :