アブストラクト(15巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 微量試料からの血液型判定に関する研究
Subtitle : 昭和52年度宿題報告
Authors : 大谷進
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学法医学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 3
Page : 482-490
Year/Month : 1980 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 血液型は, 法医学上, 個人識別, 親子鑑定, 犯罪鑑識などに利用されるほか, 臨床医学においても, 社会に貢献する頻度が多大であるといえる. ヒトの血液型のなかで, 最も古典的なABO式血液型は, 1901年, ウィーン大学で研究中のKarl Landsteinerにより見出され, その後, 古畑, 矢田ら多くの研究者により優れた業績が報告されている. 1930年(昭和5年), Landsteinerは, ノーベル賞受賞講演のなかで, 『われわれは, すでに証明されたように, 人間の血液には多くの個体差が存在している. そして疑いもなく, まだ証明されていない他の血液型が存在することを断言することができる. 現在のところ, 個々の血液がその人だけの型をもっているか, または他人と同じ型をもつ確率がどのくらいあるかについて, 未だ確実に言うことができない』と, 当時このようなことをすでに予言している. 血液型判定にとって一番重要なことは, 言うまでもなく, 判定結果が正確であること, そして検査法が簡便で, 再現性に優れ, しかも, 微量な試料からでも正しく型判定できることである.
Practice : 歯科学
Keywords :