アブストラクト(15巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : フッ素症に関する実験的研究 - とくに甲状腺機能を中心として -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 原康二
Authors(kana) : はらこうじ
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 3
Page : 505-506
Year/Month : 1980 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 ラットにおけるフッ素(F)の飲用実験を行ない, その甲状腺機能への影響をしらべ, またあわせてFの吸収, 分布および成長への影響などについてしらべ, 考察を加えた. さらにヒトについてのF飲用実験を行ない, その甲状腺ホルモンの影響についてしらべた. ラットは, 普通飼料および低F飼料飼育下で, 各種濃度のNaF溶液を飲用させ54~58日間飼育した. ラットの成長抑制および臓器重量の減少は, 1000ppm以上のF飲用によってみとめられた. また, 血清および軟組織中F濃度は, 50ppm以上のF飲用により上昇がみられ, それ以下の濃度のF飲用においては組織中F濃度に恒常性がみとめられた. 硬組織においては, 低濃度のF飲用によっても組織中F濃度の上昇傾向が明らかであり, F飲用による影響が敏感に反映されるようであった. 摂取されたFは, 一定の割合で硬組織に沈着するようであり, その沈着は, 濃度勾配的な単純な関係にあるように思われた.
Practice : 歯科学
Keywords :