アブストラクト(15巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 象牙質の化学的保護に関する実験的研究 - とくにOverdentureとの関連から -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 桂一平
Authors(kana) : かつらいつぺい
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 15
Number : 3
Page : 515-516
Year/Month : 1980 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 overdentureの支台歯は, その特異な環境的条件下ゆえに, ウ蝕(象牙質ウ蝕)あるいは歯周疾患の発生が問題となっている. 本論文はとくにウ蝕をとりあげ, overdentureの支台歯として露出される象牙質を, 化学的手段によってどこまで保護・強化しうるものかということについて, 基礎的な検討を行なったものである. ヒト抜去歯より得た健全象牙質面について, 各種フッ化物あるいは金属化合物〔2% NaF, APF(1.23% F), 8% SnF2, 38% Ag(NH3)2 F, 0.2% TiK2 F6, 5% K2 Pt Cl4, 0.1 MAlCl3〕を用い, 塗布法, イオン導入法などによる処理法を行なった後, それらに対し酸溶解性試験を中心として種々検討を行ない, 考察を加えた. その概要は次のとおりである. 1. 各種薬剤塗布による効果 いずれの薬剤塗布によっても耐酸性の増加がみられたが, とくにSn F2, Ag(NH3)2 Fのような, ある種の金属化合物による耐酸性効果が強くみられるようであった.
Practice : 歯科学
Keywords :