アブストラクト(16巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Sr, Se, Mo, Cdの歯におよぼす影響 第1報 : Fイオン共存下のH3PO4-Ca(OH)2反応系におよぼす各元素の影響について 第2報 : Fイオン共存下における各元素のハイドロキシアパタイトにおよぼす影響について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 山本明
Authors(kana) : やまもとあきら
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 16
Number : 1
Page : 125-126
Year/Month : 1981 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 フッ素(F)がう蝕予防性を示すことが確認されて以来, その他の微量元素にも, エナメル質との関連でなんらかの作用をあらわすものがあるのではないかとの考えで, 多くの元素が研究されてきている. しかし, 現在までにう蝕との関連性で確証の得られたものはない. ただ, モリブデン(Mo)にう蝕予防性が多少ともありそうだとする報告もあり, カドミウム(Cd)はアパタイトにとりこまれてその溶解性を減少させるという所見もある. また逆に歯の形成期中にセレニウム(Se)がとりこまれると, う蝕罹患性を増大させるようだとする研究もあり, さらにストロンチウム(Sr)はFとの共存でエナメル質形成に障害を与えるらしいとの知見もある. いずれにしても, これらはまだ確実に証明されているわけではなく, Fとの関連性にも興味がもたれて今後の研究課題となっている.
Practice : 歯科学
Keywords :