アブストラクト（16巻3号：神奈川歯学）

神奈川歯学

Japanese

Title　： フッ素症に関する実験的研究 - 骨代謝に対する影響 -
Subtitle　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors　： 石田覚也
Authors（kana）　： いしだかくや
Organization　：
Journal　： 神奈川歯学
Volume　： 16
Number　： 3
Page　： 449-450
Year/Month　： 1981 / 12
Article　： 報告
Publisher　： 神奈川歯科大学学会
Abstract　： 「論文内容の要旨」 フッ化物(F)が骨代謝に及ぼす影響について, 骨代謝を反映する一つの指標とされる尿中hydroxyproline(HP)を手がかりに検討した, 実験はウイスター系雄性ラットを用い, 低F飼料飼育下で, 各種濃度のNaF溶液を45日間自由に飲用させた慢性毒性実験と, NaFを一回投与した急性毒性実験を行なった. 慢性毒性実験では, 100, 200ppmという高濃度F飲用群で, free-及びtotal-HPの排泄減少傾向がみられ, 骨吸収の抑制とコラーゲンの合成阻害が考えられた. 10, 50ppm F飲用群では, F飲用15日目頃に尿中HP(free, total)の排泄増加がみられ, 一時的な骨吸収の促進が起こるようであった. これらの結果から, ある程度以上のフッ化物の飲用により, 初期変化として一時的な骨吸収がみられ, その後持続的なF摂取によって骨吸収が抑制されるという過程が推測された.
Practice　： 歯科学
Keywords　：