アブストラクト(17巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 口腔領域におけるReilly現象の生理学的研究 - 三叉神経と迷走神経の干渉部位について -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 田村憲正
Authors(kana) : たむらのりまさ
Organization : 神奈川歯科大学生理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 17
Number : 1
Page : 152-153
Year/Month : 1982 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 歯科領域での口腔内への各部の侵襲が三叉神経-自律神経反射を介して全身の諸臓器に主として微小循環系の攪乱による浮腫, 出血梗塞等の機質的障害を及ぼすことは自律神経過剰刺激症候群(Reilly現象)の一つとして理解されている. このような器質的な病変に現れないまでも一過性に心電図変化, 不整脈等の機能的変化となって現れることは注意して観察すると意外に多いことが主として耳鼻咽喉科領域の臨床で気ずかれている. このような三叉神経を求心路とするReilly現象発現の機構に, 三叉神経-自律神経反射が主要な役割をはたすと考えられて来たが, どのような様式でこの両方の神経間に連絡があるのか全く不明であった. 著者はこのような現況にかんがみ, 三叉神経の入力が迷走神経核の細胞に何らかの影響を与えているかどうかを検討し, 三叉神経-迷走神経反射における迷走神経核の態度を明らかにし, 口腔内侵襲による全身反応のメカニズムを解明することを目的としてこの研究を行った.
Practice : 歯科学
Keywords :