アブストラクト(17巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 口腔領域における肥満細胞の分化と分布に関する個体発生学的研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 小篠一雄
Authors(kana) : おざきかずお
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 17
Number : 3
Page : 443-445
Year/Month : 1982 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 胎生期より生後8週齢に至るWistar系ラットを用い, 個体発生に伴う肥満細胞の出現時期ならびに口腔領域の経時的な分布密度の変化, 含有成分の変動について組織化学的に検索し, 次の結果を得た. 1. 肥満細胞は胎生15日齢の背部皮下疎性結合組織, 尾部疎性結合組織に初めて出現した. 2. 肥満細胞は生後1日齢で口腔領域, 会陰部, 睾丸部, 肛門周囲に急激な増加が観察された. 3, 口腔領域における肥満細胞の分布密度は, 舌, 顎下腺, 口蓋に極めて高い. 舌では, 特に舌背側の舌尖部, 舌体部に多数認められた. 歯肉, 骨髄, 歯根膜では極めてまれに出現し, 歯髄では全く認められなかった. 4. 口腔領域各組織に分布する肥満細胞は, 一般に3・4週齢まで増加するが, 以後やや減少傾向を示し, その後変動は認めなかった. 5. 胎生15日齢に初めて出現した肥満細胞の細胞質は小型で, T・B染色によりmetachromasiaを示す顆粒が極く小数偏在性に認められた.
Practice : 歯科学
Keywords :