アブストラクト（17巻4号：神奈川歯学）

神奈川歯学

Japanese

Title　： 複合レジンの熱的特性の研究第1報 再重合反応による破砕強さの検討
Subtitle　： 原著
Authors　： 楳本貞三, 猪俣勝廣, 小田与志夫, 山中彬
Authors（kana）　：
Organization　： 神奈川歯科大学歯科理工学教室
Journal　： 神奈川歯学
Volume　： 17
Number　： 4
Page　： 543-550
Year/Month　： 1983 / 3
Article　： 原著
Publisher　： 神奈川歯科大学学会
Abstract　： 「緒言」 歯科用コンポジットレジンは日常臨床で頻繁に使用されている材料の一つであるが, 常温重合型レジンの通性として硬化後も残留モノマーおよびポリマーに側鎖としてペンディングした未反応二重結合を有しているためさらに緩慢に重合が行われ, また温熱刺激によっても残留モノマーの重合は促進されるとされている. 充填後のコンポジットレジンは辺縁部に対する適合性あるいは表面の修正が必要であるため, 仕上げ研磨が要求される. また, 圧接面は空気と接するため未重合の層が存在するため, 研磨により表層をごく薄く削除することが好ましいという提案もなされている. 現在仕上げ研磨の方法として乾式法と湿式法の二種類が行われているが, 乾式法においては, 研磨時の発熱に伴うレジン表層の軟化変質に注意すべきであるという意見があるが, 他方Bausch, et al. の指摘するように熱刺激により硬化体の, ヌープ硬さ, 引張り強さなど機械的性質の向上が認められることから乾式法を推奨する学者もあり, いまだ確立された方式はないようである.
Practice　： 歯科学
Keywords　：

English

Title　： Study on the Thermal Properties of Composite Resin Part 1. Effect of Repolymerization on Compressive Strength
Subtitle　：
Authors　： Kozo UMEMOTO, Katsuhiro INOMATA, Yoshio ODA, Akira YAMANAKA
Authors（kana）　：
Organization　： Department of Dental Materials, Kanagawa Dental College
Journal　： Kanagawa Shigaku
Volume　： 17
Number　： 4
Page　： 543-550
Year/Month　： 1983 / 3
Article　： Original article
Publisher　： Kanagawa Odontological Society
Abstract　： Abstract : The purpose of this study was to investigate the repolymerizing temperature of the cured restorative composite resins by Differential Scanning Calorimeter (DSC) when heated at various temperatures. Results obtained were as follows : 1) The cured composite resins could be repolymerized by heating due to polymerization of the residual monomer. 2) The longer the storage period and the higher the storage temperature of the cured specimens, the more the rise of the repolymerizing temperature could be observed. 3) The compressive strength of the cured specimens which were heated at 87.5±2.5℃ for one hour were significantly higer than that of specimens without heating.
Practice　： Dentistry
Keywords　：