アブストラクト(18巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ラット顎下腺終末部の発達と交感神経支配の関係について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 佐藤一芳
Authors(kana) : さとうかずよし
Organization : 神奈川歯科大学病理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 18
Number : 1
Page : 106-107
Year/Month : 1983 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 唾液腺は交感, 副交感の両自律神経の支配を受けており, これらの神経支配は唾液の分泌のみならず, 唾液腺の発達, 維持にも関与するものと考えられている. またβ-adrenergic drugであるisoprotelenolの連続投与が新生仔ラット唾液腺の分化発達を促進するとの報告もあり, 唾液腺の分化発達に達する交感神経の関与が推察される. 本研究では, 胎生18日~生後10週のWistar系ラット顎下腺を対象とし, 腺終末部の分化発達過程並びにこれに伴う交感神経支配の変化を光顕的, 電顕的, 蛍光組織化学的(Ealck-Hillarp法)に検索し, 次の結果を得た. 1. 腺終末部がend-budと呼ばれる腺小葉の原基からなっている胎生18日では, 交感神経線維束が腺門部より顎下腺内へ侵入するが, 腺終末部周囲にはほとんど神経の分布は認められなかった. 2. 胎生20日の腺終末部には未発達なsecretory unitであるterminal tubuleの形成が認められ, これを構成する細胞は, 分泌顆粒の性状によりterminal tubule cell, proacinar cellの2種が識別された.
Practice : 歯科学
Keywords :