アブストラクト（18巻1号：神奈川歯学）

神奈川歯学

Japanese

Title　： 口腔粘液嚢胞の臨床病理学的研究
Subtitle　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors　： 黒豆照雄
Authors（kana）　： くろずてるお
Organization　： 神奈川歯科大学口腔外科学教室
Journal　： 神奈川歯学
Volume　： 18
Number　： 1
Page　： 118-119
Year/Month　： 1983 / 6
Article　： 報告
Publisher　： 神奈川歯科大学学会
Abstract　： 「論文内容の要旨」 粘液嚢胞は唾液の流出障害により軟組織に生ずる嚢胞で, 口腔領域における発生頻度は高く, 日常しばしば経験する疾患である. しかし, これら症例群の綿密な臨床, 病理組織学的検索報告が少ないということもあって, なお本症の病態解明は不十分である. また治療法も従来より摘出術と開窓術が行われているが, 他の嚢胞性疾患と比較して再発率が極めて高く, 検討すべき点が多い. 以上の観点から, 著者は当教室で診断, 治療を行った本症126例について臨床的検討とともに, 完全連続切片による病理組織学的検索を行ったところ, 次のような結果を得た. 臨床的事項として, 性差, 年齢別頻度では男性より女性に多く, 30歳未満の若青年層が大半を占め, 部位では下唇の口角付近に頻度が高く, 大きさは径10mm前後のものが最も多く, 口底部, 顎下部では拡大傾向がつよい. 誘因として咬傷, 歯牙接触など口腔外傷の既往が約40%にみられた.
Practice　： 歯科学
Keywords　：