アブストラクト(18巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 67Gaの腫瘍への取り込みおよび体内分布に及ぼす鉄の影響
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 古川恵司
Authors(kana) : ふるかわけいじ
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 18
Number : 3
Page : 365-367
Year/Month : 1983 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 1978年にLarsonが血液中に注射された67Gaは, まず血液中のtransferrinと結合して67Ga-transferrinとなり, この結合体が腫瘍細胞膜に存在するtransferrinリセプターに結合して, 67Gaだけが腫瘍細胞内に取り込まれるであろうと発表した. そして, このtransferrinは, 鉄のcarrierであることから, 血液中の鉄の量が67Gaの体内分布と深いかかわりをもつことが考えられた. 本研究は, 臨床における悪性腫瘍の優れた67Gaイメージを得るために, 鉄剤をつぎの3つの方法で注射して実験した. すなわち, (1)67Ga注射後に鉄剤の注射, (2)67Ga注射前に鉄剤の注射, (3)67Gaと鉄剤の混注, の3つの方法である. そして, 腫瘍および各臓器への67Gaの取り込み率については, 担癌マウス(エールリッヒ腹水癌)を用いてシンチレーションカウンターで測定し, 67Gaの全身イメージおよび血液中の濃度の67Ga経時的変化については, 担癌家兎(VX-II)を用いて, シンチカメラ装置でイメージを撮影した.
Practice : 歯科学
Keywords :