アブストラクト(19巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 走査電顕と血管鋳型法によるイヌ歯髄の血管構築
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 小林正美
Authors(kana) : こばやしまさみ
Organization : 神奈川歯科大学口腔解剖学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 19
Number : 1
Page : 70-71
Year/Month : 1984 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 歯髄に向う動脈は経過中に長い骨性の歯槽管と, 更に細い根尖孔を通らなければならない. また歯髄自体が硬組織によって完全に囲まれているため, 血管注入による歯髄の容積の膨張を許さない. これらの理由により研究の多くは注入の比較的容易な水溶性, 又は懸濁性の色素注入による組織切片での観察であり, 立体的な観察では連続切片を作らなければならず, また光学顕微鏡による高倍率下では, 極端に焦点深度が浅くなり, 立体的な観察をするには困難である. また動脈と静脈の鑑別, 特に細動静脈の区別は非常に難しいことなどのために, 血管網の一部分の観察にとどまり, 立体的に広い範囲を詳細に観察することは不可能に近かった. しかし当教室でおこなっている合成樹脂注入法を用いることにより歯髄全体の血管鋳型標本を作成することが出来るようになった. 本研究はこの方法によりイヌ永久歯の臼歯胚を用いて, 歯冠形成期から歯根完成期, 及び成犬にいたるまでの歯髄の毛細管鋳型標本をつくり, 経時的にこれを走査型電子顕微鏡で検索し次のような結論を得た.
Practice : 歯科学
Keywords :