アブストラクト(19巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : マウスの変性および再生味蕾の組織化学的研究 - 特にモノアミン前駆物質の取り込みについて -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 近藤功
Authors(kana) : こんどういさお
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 19
Number : 3
Page : 292-293
Year/Month : 1984 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 ICR系マウスを用い, 有郭乳頭味蕾を支配する舌咽神経を両側切断し, 味蕾の変性および再生の過程と, その経過中のモノアミン前駆物質 (5-HTP, L-DOPA) の味細胞への取り込みを検索し, 次の結論を得た. 1. 両側舌咽神経切断により, 有郭乳頭の神経は消失し, それに伴い次第にその部の味蕾は変性, 消失した. 味蕾の変性は神経切断後7日で顕著となり, 切断後10日では, ほとんど変性, 消失をきたした. 変性過程においてII型およびIII型細胞は自己崩壊像が認められ, 残存したI型細胞にはII型, III型細胞の崩壊物を貧食したphagocytic vacuoleが多数認められた. 2. 味蕾の再生は, 再生神経が有郭乳頭上皮基底層に達する神経切断後14日頃に確認された. 神経切断後17日で味孔の形成が観察され, I, II, III型の細胞構成が認められた. 3. 正常マウスに投与されたモノアミン前駆物質 (5-HTP, L-DOPA) は味蕾細胞に取り込まれることが蛍光組織化学的に証明された.
Practice : 歯科学
Keywords :