アブストラクト(19巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 細胞周期と67Gaの取り込みの関係
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 山口益司
Authors(kana) : やまぐちますじ
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 19
Number : 3
Page : 304-305
Year/Month : 1984 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 HaylsおよびItoらは67Ga, 腫瘍の壊死部分よりも増殖部分に多く取り込まれると報告した. 1975年, Hammerslyらはin vivoの実験で, DNAの構成成分である3H-thymidineの腫瘍への取り込みと, 67Gaの取り込みがほぼ正比例することを報告した. 1982年, 我々は, 甲状腺の悪性腫瘍への67Gaの取り込みは, その悪性度に比例して, 多く取り込まれることを報告した. そこで今回, 著者は, 同調培養されたマウスの腫瘍細胞を用いて, 細胞周期と67Gaの腫瘍細胞への取り込みの関係を検討した. マウス腫瘍細胞の同調法は, Doida and Okadaの方法によった. その結果, つぎの結論をえた. (1) マウス白血病細胞では, 67Gaの腫瘍細胞への取り込みは, 14C-thymidineの取り込みのピークに一致L, この時期は, 細胞周期のS期であった. (2) エーリッヒ腹水癌細胞では, 67Gaの腫瘍細胞への取り込みは, DNA合成の過程にピークがみられ, この時期は, 細胞周期のS期からG2期にわたっていた. 以上の結果から, 腫瘍細胞への67Gaの取り込みは, DNA合成期と深い関係があると思われた.
Practice : 歯科学
Keywords :