アブストラクト(20巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : フッ化物含有飲料水の骨に与える影響について - ことに高リン飼料飼育の場合 -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 谷武
Authors(kana) : たにたけし
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 20
Number : 3
Page : 414-415
Year/Month : 1985 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」フッ素(以下Fと略記)は生体にとって必須微量元素とみなされており, Fが歯のみならず他の生体組織にも有益な作用を及ぼすことが明らかにされてきている. 中でも, 骨多孔症の治療研究にはかなり用いられており, その有効性が明らかにされてきている. そこで今回, ラットを用いて, Fの骨への影響を生理的変動内(普通飼料)ならびに生理的変動から離れたやや異常な条件下(高リン飼料)で実験を行った. 飼料は, 低F(F:0.07ppm)の普通飼料(Ca:0.4%, P:0.34%含有;Ca/P=1.18)ならびに高リン飼料(Ca:0.4%, P:1.58%含有;Ca/P=0.25)とし, これにNaFをFとして0, 5, 10, 20ppm含むようにした飲料水を各々与えて, 97日間飼育し, Fの骨に及ぼす影響を検討した. その結果, 大腿骨中F量, 大腿骨軟X線写真像による骨濃度からの骨密度値において, 普通飼料群に飲用F濃度に伴う増加がみられるものの, 高リン飼料群では5ppm Fの飲用群が最大値を示すという特異性がみられた.
Practice : 歯科学
Keywords :