アブストラクト(20巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Hamster摘出頸動脈灌流標本におけるEndotoxin(LPS)の血管拡張作用に対する内皮細胞の役割
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 小川秀人
Authors(kana) : おがわひでと
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 20
Number : 3
Page : 427-428
Year/Month : 1985 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」グラム陰性菌の細胞壁構成成分であるlipopolysaccharides(LPS)が, hamster cheek pouch微小血管に対して, 血管拡張性の作用を有することはすでに確かめた. しかし, その作用が血管に直接的に働き, その結果生ずるものであるかどうかは不明である. 近年, 血管拡張性反応の機構に関する研究は多くの研究者によって解明されるようになった. なかでもacetylcholine(ACh)の血管拡張作用は内皮細胞依存性であり, 新しい知見として注目されている. すなわち, AChの血管拡張機構は血管内皮細胞から放出される血管作働性物質(endothelial derived relaxation factor, EDRF)にもとづき, それが血管平滑筋を弛緩させ, 血管を拡張させる. このことが明らかになったためである. 本研究はそのEDRFに着目し, LPSによる血管拡張性反応の機構をLPS induced release of EDRFによる影響としてとらえ, AChをreference compoundとして検討し考察したものである.
Practice : 歯科学
Keywords :