アブストラクト(21巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 細胞骨格の構造と機能
Subtitle : 綜説
Authors : 神部芳則, 東与光
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学放射線学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 21
Number : 1
Page : 1-9
Year/Month : 1986 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「細胞骨格 (cytoskeleton)」とは, 人間で言えば骨格と筋肉の両方の機能を有する様な細胞内の繊維系に与えられた名称である. 従来, 形態学的に観察されていた繊維構造の構成タンパクが生化学的に分離・精製され, あるいは再構成された系で, その機能が解明されつつある. このような, 細胞骨格系とその特殊型とも言える細胞膜 (形質膜) 裏打ち構造の分子構築と機能について概説する. 一方, 67Gaは, 現在もなお臨床レベルで悪性腫瘍や急性炎症の診断に広く利用されている. しかし, 67Gaが腫瘍細胞や炎症細胞に多く摂取されるメカニズムについては, Hayes, Sephton, Larson, Higashiらの仮説があるが, その本質はまだ解明されていない. そこで, 著者らは細胞骨格という新しい観点からガリウム取り込みのメカニズムについても考察したい. 「1. 細胞骨格序論」細胞内には, 少なくとも3種類の繊維系が存在しており, それらは単に細胞の外形を維持するという機械的な骨組み構造としての機能の他に, 細胞の運動や細胞内の物質輸送などの動的な機能をも有している.
Practice : 歯科学
Keywords : 細胞骨格, 細胞膜裏打ち構造, Gaスキャン