アブストラクト(21巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 顎関節突起骨折の非観血的治療に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 山口一文
Authors(kana) : やまぐちかずふみ
Organization : 神奈川歯科大学口腔外科学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 21
Number : 1
Page : 120-121
Year/Month : 1986 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」顎関節突起骨折は顎の形態, 機能に直接影響する外傷であるが, その病態の動きについてはなお不明確であり, 治療基準も明らかでない. 著者は本症に対する非観血的処置の合理的適応を確立するために, 当教室における同処置例84症例中, 確実な遠隔成績が得られた50症例について, 幼・若年齢層 (19歳以下) と成年齢層 (20歳以上) の予後 (平均3年8か月) を比較検討し, 実験的には幼若犬と成犬に脱臼骨折をつくり, それらの治癒過程を組織学的に検索し, 以下の結果を得た. 予後成績と年齢との関係をみると, 幼・若年齢層では全例が日常生活に支障のない障害度0, またはIであったが, 成年齢層では増齢とともに障害度が高くなった. これらは両年齢層の潜在的治癒能の違いによると考えられる. 来院までの期間と骨折の種類からみると, 幼・若年齢層では来院までの期間に関係なく一般に予後良好であるが, 片側性の場合に開口時の顎偏位がみられたものがある (21%).
Practice : 歯科学
Keywords :