アブストラクト(21巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 味刺激により誘発される大脳皮質味覚野細胞の応答特性
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 湯山徳行
Authors(kana) : ゆやまのりゆき
Organization : 神奈川歯科大学口腔生理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 21
Number : 1
Page : 128-129
Year/Month : 1986 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」近年, 大脳皮質味覚野細胞の味刺激に対する応答様式に関しては, ネコ, イヌ, ウサギ, ラット等においてその記録例が報告されているが, これらの報告の多くは味覚野細胞の応答様式を定性的に述べているのみで, 味覚情報が大脳皮質において定量的に如何に処理されているかの知見は乏しい. 本研究では, ラットを用いて, 大脳皮質味覚野細胞からの活動を記録し, その応答特性を種々の観点から分析し, 大脳皮質における味覚情報処理機構を考察した. 味刺激に応じた細胞はsulcus rhinalisの背側部に位置し, 短径1,500μm, 長径3,500μmの楕円形の内部にあり, 大脳皮質第V層より記録された. 味覚野細胞は自発放電数が多く, 鼓索神経の放電に比して味刺激に対する誘発インパルス数が少なく, 味刺激直後の著明なphasic応答がNaCl刺激以外には認められないといった特徴を示した.
Practice : 歯科学
Keywords :