アブストラクト(21巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : エナメル質へのフッ素の取り込みに関する研究 - ペリクルおよびプラークの影響について -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 木本一成
Authors(kana) : きもとかずなり
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 21
Number : 3
Page : 421-422
Year/Month : 1986 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」エナメル質表層は, それを取り巻く環境と動的な平衡を保っているといわれ, う蝕抵抗性の増強をはかるためのフッ化物局所応用は, フッ素が直接に歯面へ作用するという単純なものではなく, その中間にペリクルやプラークの存在を考えなければならない. 近年, 自律的応用法であるフッ化物洗口法のう蝕抑制効果が, 多くの臨地実験の結果から明らかにされてきている. このような自律的応用法は, その術式上, 実施前にプラークやペリクルの完全な除去を行うわけではない. したがって, 歯面におけるプラークやペリクルの存在が, フッ素の効果にどのような影響を及ぼしているのか興味あるところである. 本論文は, ウシの歯のエナメル質上に人工ペリクルと人工プラークを形成させ, これを低濃度から高濃度にわたるフッ化物溶液 (0, 100, 500, 1,000, 2,000, 5,000 ppm F) に浸漬させた場合, それらの存在が, エナメル質表層へのフッ素取り込みにどのような影響を及ぼすものか, また, エナメル質へのフッ素取り込み量と人工プラーク中のフッ素量およびカルシウム量との関連性について検討したものである.
Practice : 歯科学
Keywords :