アブストラクト(22巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 抜歯創の治癒と血管像- 実験的正常開放性抜歯創の治癒 -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 王敦正
Authors(kana) : おおとんせい
Organization : 神奈川歯科大学口腔解剖学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 22
Number : 1
Page : 234-235
Year/Month : 1987 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」抜歯創の治癒機転に関する研究はEuler(1923)以来多くの方法で多方面から研究されてきたが, 治癒機転と血管との関係について検索した研究は少ない. そこで本研究は, これら先人の実験結果を基にして, 抜歯創の治癒過程における新生血管を微細血管鋳型法を用いてその経過を立体的に検索した. 同時に抜歯窩に出現した新生骨梁を三次元的にとらえ, 新生血管との関係についても観察した. 実験には雑成犬18頭のI3¬及びP2¬を抜歯し, 術後5日, 10日, 15日, 及び30日について蛋白分解酵素により軟組織だけを溶解し, 骨を残した血管鋳型標本を作製し, これを走査型電顕で観察した. また病理組織切片をも併用した. その結果, 新生血管は歯肉, 窩壁側, 窩底部の順に増殖し, 抜歯創のうち歯肉部の新生は創口周囲の粘膜固有層の血管から主に起り, 抜歯窩では残存した歯根膜の血管から起る.
Practice : 歯科学
Keywords :