アブストラクト(22巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Potassium Gluconate (K-GL) のラット赤血球解糖系に対する作用機序とK+輸送
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 志村公彦
Authors(kana) : しむらきみひこ
Organization : 神奈川歯科大学歯科薬理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 22
Number : 1
Page : 248-250
Year/Month : 1987 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」現在まで臨床上, potassium chloride (KCl), potassium aspartate (Asp-K) が使用されてきたが, その後potassium gluconate (K-GL) が開発され, K+の経口的補給剤として注目されるようになった. その理由は, 他剤と比較してKの含量が高い点, 胃腸障害など副作用がない点, 血中K+レベル維持に優れている点にある. とくに血中K+レベル維持の機序に関しては, 赤血球内解糖系に依存したNa+, K+-ATPascの活性をK-LGが強く増加させ, その結果, 赤血球膜K+輸送を促進させることが明らかになっている. しかしK-GLが赤血球内解糖系のどの過程を選択的に促進するか不明である. 本研究は, 赤血球の唯一のエネルギー産生系である解糖系の中間体レベルに対するK-GLの効果を薬理学的に検討し, K+輸送におけるK-GLの解糖系選択性について考察したものである.
Practice : 歯科学
Keywords :