アブストラクト(22巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : フッ素-ランタン二段処理法による乳歯エナメル質の難溶化に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 宮城敦
Authors(kana) : みやぎあつし
Organization : 神奈川歯科大学小児歯科学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 22
Number : 1
Page : 269-270
Year/Month : 1987 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」小児齲蝕とその予防処置は, 小児歯科臨床での重要な問題である. 3歳児の70%以上が罹患しているこの疾患は, 小児の口腔と全身の健全な発育に大きな影響を及ぼす疾患である. また, この齲蝕に対する予防法の1つとして, フッ化物の局所的応用が挙げられる. 種々の塗布法が研究・開発され, 実際に応用されているが, より予防効果の高い薬剤・塗布法が熱望されている. そこで, 藤原, 根岸ならびに宮城らが, 歯質強化のためにリン酸酸性フッ化ナトリウム溶液処理(F処理)後, 引き続いてランタン溶液処理(La処理)するフッ素-ランタン二段処理法(F-La処理)を開発(1984)した. この方法により, 歯質表面に難溶性の非晶質フッ化ランタンを生成させ, その耐酸性を大きく向上させることを報告した. 本研究は, 同処理法の臨床応用の可能性を検討するために, ヒト抜去乳歯エナメル質に適用した. 9mm2のwindowを作製し, 同処理を行った乳歯エナメル質を0.2mol/l酢酸緩衝溶液中に浸漬し, 経過時間毎に溶出したカルシウムおよびリンの濃度を測定する酸溶解性試験を行い, その耐酸効果および処理条件を調べた.
Practice : 歯科学
Keywords :