アブストラクト(22巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 口腔扁平上皮癌における核DNA-RNA量の解析とその臨床的意義に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 水谷成孝
Authors(kana) : みずたになりたか
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 22
Number : 3
Page : 546-547
Year/Month : 1987 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」本研究は核DNA量とRNA量の同時細胞測光により口腔扁平上皮癌の細胞動態を解析し, 本疾患に対する放射線や化学療法の効果, 感受性を判断するための客観的指標を得ることを目的として行われた. 対象症例は口腔扁平上皮癌新鮮例48例で, 核DNAとRNA量はアクリジン・オレンジ染色後, 顕微蛍光多重測光法により測定された. その結果 1)初診時, 扁平上皮癌の核DNA-RNA量散布図(以下Cytogram)は4型に大別された. I型(C-I)はDNA量の変動にもかかわらず, 相対的にRNA量の低い細胞群, いわゆるGo期相当細胞が多いと考えられるタイプ, II型(C-II)はC-Iに比べRNA量の分布幅が大きく細胞回転に入った細胞が比較的多く, かつ, 複数のstemlineが推定されるタイプ, III型(C-III)はDNA量とRNA量の相関性が高く, 単一のstemlineによる細胞増殖を呈するタイプ, IV型(C-IV)はC-IIIにみられるDNA, RNA分布に加え核DNA量2C域に高RNA量をもった細胞が分布するタイプである.
Practice : 歯科学
Keywords :