アブストラクト(22巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 咬筋小胞体におけるCalcium動態- 大腿筋, 心筋との比較と温度依存性 -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 加藤康
Authors(kana) : かとうやすし
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 22
Number : 3
Page : 554-555
Year/Month : 1987 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」骨格筋小胞体(SR)は, 筋原線維をとりまく小管状の構造物で, もっぱらcalciumの輸送と貯蔵を行う. SRに貯えられたcalciumは筋線維の興奮に際し筋形質に放出されtroponinと結合して筋線維の収縮をひき起こすが, 放出されたcalciumは再びSR内に取り込まれる. この取り込みによって筋原線維周辺のcalcium濃度が低下し, troponinからcalciumが解離して筋弛緩が起こる. SRによるcalciumの取り込みはATP加水分解に共役した能動輸送であるが, このcalcium輸送を担うのがSR膜に存在するcalcium-stimulatcd, magnesiumdependent ATPase(calcium-ATPase)である. 骨格筋のうち, 咬筋に関するSRのcalcium輸送系およびcalcium動態の研究は少なく, とくに, calcium動態については皆無である.
Practice : 歯科学
Keywords :