アブストラクト(23巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 中性子ラジオグラフィーの歯科領域への利用の試み
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 若尾博美
Authors(kana) : わかおひろみ
Organization : 神奈川歯科大学放射線学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 23
Number : 1
Page : 158-159
Year/Month : 1988 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」中性子ラジオグラフィーとは, 中性子線がX線やγ線と同様に物体を透過する作用を利用した撮影法で, こうして得られた画像を, 中性子ラジオグラムという. 1969年にBrownとParksによって初めて, 医学への利用が試みられた. 口腔領域への利用は, 1971年にBoyneらがヒトの下顎骨のエナメル上皮腫の撮影を試みたのが最初で, 従来のX線とは異なる像が写し出されたと報告している. 中性子線はX線やγ線と異なり, 原子番号に対応しない独特の吸収係数をもっているため, 従来のX線で撮影した画像とは, まったく異なる像となるわけである. そしてこの中性子線は水素に対してX線とは異なり, 大きな吸収係数をもっているため, 水素原子を多く含んでいる生体試料は, 中性子線を透過しにくい. そのため, 医科や歯科の分野ではあまり利用されなかった. 今回, 著者は立教大学原子力研究所の原子炉(TRIGA-II型)を用いて中性子ラジオグラフィーの歯科領域における利用を試みた.
Practice : 歯科学
Keywords :